この箱に描かれた絵を見て、どう思いますか?
これは私が学生の時、友人からMoMA(NY近代美術館)のお土産にもらったトランプ。
これを観た感想は、
「???これは、有名な人の絵画なの??」
「私にも描けそう(笑)」
その後、The Stone RosesのCDやレコードのジャケットがその箱の絵にそっくりだったり、ジョンキャメロン監督映画の衝撃的なワンシーンにでてきたり。ところどころで、私の記憶の片隅に残っていた謎の絵。その正体は・・・
ジャクソン・ポロック
ポロックは、アクションペインティング(ポーリング、ドリッピングなど)というキャンバスを床においてペンキを流し込んだり、飛散させて描く技法を確立したアメリカの画家です。ピカソを超えた男、との呼び名も高く、評定額200億円ととんでもない高額で取引されているそうです。
先月から日本で初となる回顧展が開かれており、本物を一目拝んでおこうと愛知県美術館へ行って来ました!
実際の絵を目の当たりにすると息を飲む迫力があり、ポロックの
「抽象画というものは、音楽を楽しむように味わえばいい」
という言葉が表すように、めちゃめちゃに見えるペンキのほとばしりのなかに、確かにリズムが感じられるような気がしてきます。
先日、NHKで放送された特集番組で愛知県美術館学芸員さんの
「偶然性の行方みたいなものは自分でコントロールしていきつつ、その中で偶然は無意識を利用していく」
という言葉も蘇りました。
44歳という若さで亡くなったため、英雄のように扱われる事に異論を唱える人もいるようですが、私はある意味コロンブスの卵なのでは、とも思います。
見に行かれる方は、エド・ハリス監督・脚本・主演の「ポロック 2人だけのアトリエ」で予習をおすすめします。
ジャクソン・ポロック展は愛知県美術館にて、1月22日まで。
今年のエントリーはこれで最後になります。
良いお年をお迎えください♪
小坂
以前にも紹介させていただいた「劇場版 笑ってさよなら」の公開が始まりました。
この作品の音響効果、ミキシングは弊社が担当させて頂きました。
という訳で、現在公開中の伏見ミリオン座へ観に行って来ました。
公開初日の朝一番の上映を観に行ったのですが、早い時間にもかかわらず多くの方が観にいらしてました。
完成するまでに繰り返し何度も観た作品ですが、お客様に観ていただくのはこの日が初めて。心地よい緊張感に包まれ、お客様の反応を伺いながらの鑑賞となりました。
上映後には、作品の主役である小早川弘江さんと大園プロデューサーによる舞台挨拶が行われたのですが、お二人のやりとりがまるで掛け合い漫才のようで、大いに笑わせていただきました。
また、終了後には小早川さんとご対面し、作品同様の笑顔で迎えて頂きました。
(音響効果:今井志のぶ、主演:小早川弘江さん、整音:澤田弘基)
"劇場版 笑ってさよなら"の上映は、現在「伏見ミリオン座」で、その後各地での上映が予定されています。
詳細は映画公式サイトでご確認ください。
国内外で高い評価を受けた「劇場版 笑ってさよなら」
笑って泣けて元気になれるこの作品を、皆さまもぜひ御覧ください。
澤田
映画やテレビの銃撃戦のシーンで、銃の音は当然必要ですが、ricochet(リコシェット・跳弾)の音もリアルさを出すためには必要です。
銃の音は「ドキュ〜ン」、「ババババ〜ン」ですが、跳弾は「ピキュ〜ン」、「チュチュン」という感じで、飛んできた弾が背後の壁や地面などに当たって跳ね返る音です。
さて12月11日放送のNHKドラマ「坂の上の雲」を見ていました。日本軍が二百三高地を攻略すべく突撃するシーンがありましたが、そこでロシア軍が撃ちまくる機関銃の音とリコシェットが非常に印象的でした。
日露戦争当時、日本にはまだ機関銃はありませんでした。敵の撃ってくる機関銃を初めて見た時日本兵はさぞ驚いたことでしょう。そして二百三高地に突撃した兵士の何人もがこの機関銃に倒されていったのです。
スローモーションで機関銃のリコシェットが印象的に鳴っているシーンを見て単なる戦闘シーンの音付ではなく、この時代の日本軍とロシア軍の兵器の差が、とてもリアルに感じられるサウンドデザインでした。
映画などを観る時、ちょっと気にしてみると面白いですよ。
大川
師走に入り大掃除の季節となりました。
私が師走に一番整理したいもの、それはアナログレコードです。
以前このブログで、"私はアナログ派で、同じタイトルの作品がCDとレコードで発売されればアナログを買う"と書きましたが、問題が一つあります。場所をとるのです。
私自身、年に数十枚ほどレコードを買いますが、それも溜まればウン百枚、ウン千枚という数になってしまい収納場所に困ります。ですので年に一回、聴く頻度が減ったり、飽きた作品を数十枚単位で処分するのです。
しかし、ただ処分するのはもったいないと言う事で、全て一度デジタルデータに変換してから処分するようにしています。
その作業がCDをiTunesなどの音楽ソフトで変換することに慣れてしまっていると大変な作業なんです。
その手順
1.曲を実時間かけてDAWに録音
2.録音した曲の前後の無音部分をカット
3.レベル調節
4.使用する音楽ソフトに合わせたフォーマットの変換(mp3など)
つまり、CDからだと数十倍速で行える作業が、このやり方だと実時間の倍くらいかかってしまいます。
しかし、こういった作業時間もその作品に敬意を評し、お別れの儀式だと思って今年も行いたいと思います。
久保田
一年の締めくくりの月となり、何かと気ぜわしい今日このごろとなりましたが、この時期の一大イベントといえばクリスマスではないでしょうか。
クリスマスといえば、クリスマスを題材にした名作映画が数多くあります。
古くは「素晴らしき哉、人生!」やビング・クロスビーの主題歌が有名な「ホワイトクリスマス」にディケンズ原作の「クリスマス・キャロル」、近年では「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」や「戦場のメリー・クリスマス」などがあげられるのではないでしょうか。
どれも素晴らしい作品だと思いますが、私の一押しクリスマス映画は「ポーラー・エクスプレス」です!
2004年に公開されたこの映画は、実際の俳優の動きや表情をモーションキャプチャし、そのデーターを元にフルCG化された作品ということでご存知の方も多いと思います。
膨大な手間をかけて作られた映像や、大人から子供まで楽しめるストーリーはもちろんのことですが、私の一番のオススメポイントは素晴らしいサウンドデザインです。
サウンドデザイナーは「フォレストガンプ」や「レミーのおいしいレストラン」で有名なRandy Thomさん。
一面雪に覆われた空間での”響き”や、轟音で疾走する機関車の”心地よい低音”など、彼らしい繊細な音作りでファンタジックな世界感が表現されています。
さらに、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで有名なアラン・シルヴェストリによる音楽が、クリスマス気分を一層盛り立てます。
作品のテーマは”信じることの大切さ”。
まだ見ていない方はクリスマス前にぜひ御覧ください。
澤田